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所在地 | 京都府京都市西京区上桂宮ノ後町31-7 |
電話 | 075-391-4774 | |
FAX | 075-393-4970 | |
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URL | http://guesthouse.je.ro/ | |
ネット接続 |
無線LAN(一部客室) ※施設側の事情で休止することもあるので、 電話またはメールで確認することをお勧めします。 |
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京都旅行に来られた方々にリーズナブルな価格で宿泊を提供しています。 韓国語と英語でも相談可能です。 |
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【鉄道】
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かぐや姫竹御殿 | |
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かぐや姫竹御殿(京都府京都市西京区松尾万石町51)は、鈴虫寺や苔寺を囲む竹林の片隅に、ひっそりたたずんでいる。 宣伝はほとんどしない。開館は不定期、基本は予約制だ。近年は女性が多く訪れ、かぐや姫に恋愛成就などを祈る。 |
細竹を編んだ垣根を伝い門をくぐると、自然に生えてくるという孟宗竹の庭と、広さ 10畳ほどの客殿がある。竹の引き粉を固めた壁には、一辺約 3 センチの四角い竹片がモザイク状に敷き詰めてある。座卓には 1 センチ四方の竹片、鉄火鉢は網代模様の竹皮が、表面を覆う。柱や手すりは凹凸が珍しい亀甲竹。渡月橋の絵もタカの彫像も、竹製だ。 庭の奥には高さ約 10 メートルの御殿があり、かぐや姫が鎮座している。ここもまた、扉の蝶番まで竹づくし。細い竹を切って放射状に敷き詰めた「傘張り天井」の古色蒼然たる風合いは、古い竹には貫禄があることを改めて感じさせる。 建物は、竹職人だった故・長野清助氏が、昭和初期から 27 年かけて一人で作った。 竹取物語を独自に研究。月がきれいで、竹の名産地でもあるこの地を選んだ。特に魂を込めたのが御殿だったという。好きで何度も通った金閣寺が 1950 年(昭和 25 年)に焼失。ひどく悲しんだ清助氏は、再興の願いを込め、すでにあった客殿に加え、御殿を増設したらしい。 生涯竹製品を作り続けた職人が 67 年に 80 歳で亡くなると、子孫は竹御殿を一般公開した。ただ、竹は腐りやすく、虫がつきやすい。傷んだ竹の交換に、タケノコの除去。息子の忠生さんらは手入れに追われている。 |
2017年09月22日更新
写真と記事 (C)2017 studio pahoo (※)無断複製・転載を禁じます